Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

-件のトラックバック

トラックバックURL
http://kzmamour.blog40.fc2.com/tb.php/24-6d8806cc
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

クロード・ドビュッシー

ピアノの音を聞くと、気分が落ち着く。
母がピアノの先生であり、毎日隣の部屋から流れてくるピアノを聴いて育ったためであろう。そこで培った絶対音感を使った仕事で、今暮らしている。感謝感謝。

ピアノ曲において、最も好きな作曲家というと、間違いなくラヴェルである。ただ、ラヴェルのよさは自分自身、まだその10%も理解していないような気がする。まだまだ聴き足りない。あと10000回ぐらい聴けばある程度理解できるだろう。ただ、そんなに理解できていない気がするのになぜかもの凄く好きなのが、ラヴェルの凄いところ。ラヴェルの話はまた次回。

そして好きな作曲家といってもう一人必ず挙げるのが、クロード・ドビュッシー。誰もが知っている印象派の作曲家だ。

ドビュッシーを本当に好きになったのは浪人時代。もちろん名曲の数々は母が弾いていたり、どこかで聴いたことがあるものに違いなかったのだが、自分でレコードを買って聴くようになったのは、友人の部屋で「亜麻色の髪の乙女」を聴いてからである。落ちこぼれ浪人生だった頃、寮生活をしていた私は毎晩朝まで友人の部屋でダラダラ語る日々だった。その友人(美大浪人生)はパールジャムが大好きで、大体いつもニルヴァーナやピクシーズ、パールジャムなんかを聴きながら、夜な夜なダラダラ朝まで語っていたのだが、その日朝方彼の部屋からクラシックのコンピCDを見つけたので、かけてみた。ショパン、モーツァルト、ベートーベン・・・有名どころが次々に流れる。その時たまたまそのCDに入っていたのが、例のドビュッシーの「亜麻色・・・」であった。

朝日を見ながらそれを聴いていたら、何ともいえない気分になった。それまで何気に聴いていたクラシックとは違う何かを感じた。ドビュッシー・・・もっと聞いてみたい。彼の色々な曲を聴いてみたい。そんな思いが心を支配した。

翌日タワーレコードに向かい、CDを探す。クラシックのCDなんて買ったことなかったので、どうやって探すのか良くわからない。とりあえずピアノのコーナーに行って、ドビュッシーを探す。大量にありすぎて、どれを買っていいのかわからない。わからないだらけ。そっか、ピアニストによって違うんだ。もういいや、適当に買ってみよう。

その時買ったのはワイセンベルグというピアニストのもの。もの凄い超絶テクニックの持ち主のようで、「月の光」など緩急がつきすぎていて、正直あまり好きになれなかった。リストやラフマニノフを弾くと良いのかもしれない。でもドビュッシーはちょっと・・・・・・。

ピアニストがわからないので、とりあえずタワレコのクラシック売り場へ行き、オジサマをナンパしようと試みた。すると来た来た、ドビュッシーの前で立ち止まりCDを吟味している髭のオジサマが。そっと話しかけてみる。「あのぉ・・・・」「はい?」「あの、クラシック初心者で、ドビュッシーが好きなんですけど、オススメのピアニストとかいます??」オジサマはいきなりで驚いた様子だが、少しして「好みにもよるけど、とりあえずフランソワがいいかな。定番だけど、外さない。」と丁寧にベスト盤を選んでくださった。イェーイ!ナンパ成功!早く聴きたくて家に飛んで帰る。

フランソワは良かった。情熱的で色っぽく、いかにもフランス人といった感じのピアノ。丁寧で感情が入っている。後から調べてショパン弾きで有名とのことだが、それも良くわかる。それからフランソワは毎日聴いた。確かに良い。でも毎日聴いていると、何か・・・。情熱的すぎるのか、ベタな感じがしてきた。なんか絵画で行ったらルノワール的な感じがプンプンする。確かに良いんだけれど、そこまで熱中しないというか・・・。それはそれで良いのだけど。

それからは自分の中でのドビュッシーNo.1を探して色々聴きあさった。パリで友人に勧められたミシェルベロフやウェルナー・ハーフ等、見つければ試聴したり買ったり借りたり。そして色々聴いてわかったことなのだが、私にはドビュッシーは案外さらっと弾いているほうが良く聴こえる、聴いていて飽きないこと。それがわかりかけたときに出会ったのが「ギーセキング」だった。

はじめは音が好きだった。ポロンポロンと奏でる古風な音。一応フランス人だが、両親はドイツ人。なのでドビュッシーにはどうなのかと正直思っていた。ピアノ自体は普通な感じがした。というかあまりに素っ気なすぎて、特に印象になかった。とにかくそのレトロなピアノの音に惹かれていると思っていた。しかし聴けば聴くほど彼のピアノにはまっていった。彼の弾くドビュッシーには情熱とか色気など全く感じない。むしろ無心で弾いているようだ。そして男臭い。土臭い。あんなに素っ気ない「ベルガマスク組曲」は初めて聴いた。「アラベスク」もさらっと弾いている(特に2番!)。しかし全然物足りなく感じない。あるものをそのまま弾いている感じ。しかし一つ一つの「音」が楽曲を通してしっかり繋がっている。まるでポール・セザンヌの静物画のようだ。下手な装飾は一切しない、生身の、ありのままを表現する。これだ、私が求めていたのは。

また、ドビュッシーの楽曲は特に、感情的な装飾が必要ないような気がする。楽曲そのものがある情景だったり、人物だったりしているのだから。これがショパンやリストなら、話は別。ドビュッシーだからギーセキングなのである。無論、私にとってはだが。

ギーセキングに出会ってから、私のピアニスト発掘は停滞している。というか必要なかっただけで、別に熱が冷めたわけではない。むしろ他のピアニストのもので、ドビュッシーに限らずラヴェルやリストの名手などの作品を、もっと聴いてみたいと思う。しかし、ここ数年の間、家でワインを飲む際に必ず聞いてきた彼の作品から私の耳が離れることは、今後まず無いであろう。
スポンサーサイト

0件のトラックバック

トラックバックURL
http://kzmamour.blog40.fc2.com/tb.php/24-6d8806cc
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

Appendix

プロフィール

ワインキュレーターKzM

Author:ワインキュレーターKzM
ワインキュレーター(Wine Curator)
シンガー(Singer)
ミュージッククリエイター(Music Creator)
そばリエ(Soba Lier)
アートナビゲーター(Art Navigater)
ジャズDJ(Disk Jockey)

肩書きに溺れることなく様々な世界を様々な視点から見つめ、皆様に伝えて行きたい思います。
短い人生、楽しんで生きよう!

KzMのmixiのプロフコチラ

Wine Curator KzMがあなたの相談に乗ります!
ワイン、レストラン、bar他、相談、個人的悩み等なんでもお答えします。質問、意見がある方はコチラへどうぞ☆

【予約宿名人】↓以下をクリック
温泉情報「予約宿名人」
私KzMが温泉宿の予約の際、毎度と言って良いほどお世話になっている予約宿名人。
「客側から宿側に予算提示」
という新システムで、憧れの旅館や一室に格安で泊れる可能性大!まずはご登録を♪
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。